2021.09.06
  • モンガク谷2019 栢 – Haku –
  • フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」のシャルドネ主体のアイテム、「栢(はく)」。古くから神聖な木とされている「柏(かしわ)」と同意(詳細は後述)。

    これまでの「モンガク谷」のスタイルが継承されつつも、辛口シャンパーニュのような、ブドウ本来の味わいを活かした繊細でシャープ、軽やかだが深い味わいは食事との相性が良好。2018と比べてより密度があり、酸はやや穏やか、バランスが非常に良いのが特徴。過去にリリースされたモンガク谷の中で最もリリース時のバランスが高いアイテムですが、2年程の瓶熟によりシャンパーニュを彷彿とさせる熟成感と口当たりへの変化が期待されます。皆様に親しんで頂きやすいワインになりますよう願いを込めて。

     

    【 DATA 】

    ・Brix 22.0、pH 3.33
    ・セパージュ:シャルドネ65%、ピノノワール32%、ソービニヨンブラン他3%
    ・収穫日:2019年10月29~30日
    ※収穫日は以下主体品種の収穫時期を示す
    ・澱引日:2020年 8月29日
    ・瓶詰日:2020年9月20日
    ・アルコール分 13.0%
    ・MLF 有
    ・内容量 750㎖
    ・生産本数 2,744本(ロウ色:黄系)

    【 テイスティングコメント 】

    色は透明感のあるやや濃いめのレモンイエロー。香りはオレンジピールのような甘い香り、ハチミツ、パイナップルのようなトロピカルフルーツ、オーク、バター、味わいは非常に滑らかで、心地よい口当たりの中に、スパイシーさと酸、苦味、ミネラル感が非常に良くバランス、複雑さを構成している。余韻は中程度。辛口。ミディアムボディー。提供温度15~17℃程度、やや高めでも好印象。(2021年1月9日時点)

    小売希望価格 3,600円/本(税抜)

    自園(北海道余市町登地区)の一枚畑で手摘み収穫した原料ブドウ(平均樹齢4年)を、除梗破砕せず全房のまま、密閉型バルーン式プレス(Sraml社製、1100L)にて圧搾、密閉型ステンレスタンクにて野生酵母による発酵、澱をやや多めに残す。2019年12月13日に主発酵(アルコール発酵)終了を確認。翌年夏MLF完了確認後、澱引き、瓶詰。メタカリ(亜硫酸塩)を果汁段階(10)、澱引段階(20)で添加(総添加量30ppm)。コルク打栓後、蝋封シール(コルク種:DIAM10、ロウ色:黄系)。

     

    【 栢(柏)について 】

    英名 :Daimyo Oak
    分類 :ブナ科コナラ属
    原産等:日本・東南アジア
    誕生花:2/19、9/27
    花言葉:勇敢 自由 愛想の良さ 独立 愛は永遠に 歓待
    その他:・栢(はく)はどんぐりの木「柏(かしわ)」の異体字
    ・翌年新芽が出るまで落葉しない特性から代が途切れない「縁起物」とされる
    ・昔飲食物を盛るのに用いられた(葉を塩漬けにして柏餅を包む)等

     

    【 2019シーズン所感 】

    2019シーズンは、昨年とは打って変わって、初夏の開花期に良好な開花結実を迎えることが出来ました。その後の好天がブドウの熟度を例年以上に高めてくれたものの、収穫期までに急激に灰色カビ病が多発し、特にピノノワールに於いてこれまでに経験したことの無いほど広がり、多くの貴腐果が発生した事から、選果収穫にかつてない時間が費やされるシーズンとなりました。独立後2度目の仕込となる今期、収穫後の仕込自体は順調に進み、2018に課題となった「MLF」も全てのアイテムで従来通り問題無く完了。ただ、例年とは違い、収穫に時間を要したことから、かつてなくアルコール分が高く(13%平均)、酸がやや穏やかなものの、苦味、複雑さ、バランスのとれた辛口白ワインに仕上がりました。また、2019は亜硫酸を従来より低減している(40→30ppm)ことから、全体的に纏まりが出て飲みやすくなるタイミングが、例年より早くなるものと予想されます。アイテム数が増えた2019、この産地をより一層感じ、お楽しみ頂く一助になればと思います。

    ※2020は新樽の導入が叶ったこともあり、一部を木樽熟成中(白)。2021にはフィールドブレンドの赤ワイン(ピノノワール+ピノタージュ)を本格的に仕込む計画。その土台作りの為に2020極小ロットを「手除梗」&「全房」に分け、実験中、今後の仕込方法の確立に向けイメージを膨らませ準備予定。