2022.02.08
  • モンガク谷2020 桧 – Hinoki –
  • 注)2020はオンラインショップでの販売はしておりませんので、全国の取扱酒販店様でどうぞお求めください。

    フィールドブレンド・シリーズ「モンガク谷」の中で、唯一の試作的アイテム、「桧(ひのき)」。「栢」「杤」「楢」の主要3アイテム全てが「広葉樹」(≒どんぐりの木)にちなんで命名されたのに対し、「桧」のみが「針葉樹」。年ごとの作柄等々に影響を受けるものの、「辛口白」を基調とする「モンガク谷」シリーズの中で、「一線を画した、自由な造り」を目指すことを目的として位置付けられたアイテム。2020は、2019同様の辛口白ですが、2021は本来の、「一線を画した、自由な造り」を形にして参ります。
    私たちの大好きな北海道、そしてここ余市町が、魅力あふれる注目のワイン産地として、世界での存在感をより一層、そして末長く発揮できるよう願いを込めて

    セパージュ:ピノノワール76%、シャルドネ10%、ピノグリ9%、ソービニヨンブラン他5%
    収穫日: 2020年10月21~11月1日
    澱引日: 2021年 8月10日
    瓶詰日: 2021年 8月21~22日
    アルコール分12.0%、MLF有、内容量750㎖、生産本数3,822本(ロウ色:薄桃系)

    小売希望価格 4,200円/本(税抜)

    自園(北海道余市町登地区)の一枚畑で手摘み収穫した原料ブドウ(平均樹齢8年)を、除梗破砕せず全房のまま、密閉型バルーン式プレス(Sraml社製、1100L)にて圧搾、開放型ステンレスタンク等にて野生酵母による発酵、澱を例年より多めに残す。2020年12月20日に主発酵(アルコール発酵)終了を確認。翌夏MLF完了後、澱引き・ブレンド(+新樽熟成品)、瓶詰。メタカリ(亜硫酸塩)を澱引き段階のみ添加(総添加量20ppm)。コルク打栓後、蝋封シール(コルク種:DIAM10、ロウ色:薄桃系)。

    < 桧について >

    英名 :Japanese (Hinoki) cypress
    分類 :ヒノキ科ヒノキ属
    原産等:日本と台湾の一部にのみ自生
    誕生花:11/15、12/31
    花言葉:不滅、不老、不死、固い友情、強い忍耐力
    その他:
    ・大変長寿の木、日本では木曽に樹齢450年、台湾には2000年超が自生
    ・建材として最高品質、神社仏閣、仏像に利用、加工が容易、緻密で狂いがなく、
    日本人好みの強い芳香を長期にわたって発する、正しく使われたヒノキ建築には
    1000年を超える寿命を保つものあり
    ・尊く最高のものを表す「日」をとって「日の木」、古代において火をおこすのに
    用いたことから「火の木」が由来
    ・水はけの良い場所(尾根)を好み、寒暖差がその品質を高める点においてワイン
    用ブドウと類似している

    ● 2020シーズン所感

    2020シーズンは、開花前に大きな不安を感じさせる状態でしたが、開花期の天候に恵まれた結果、近年稀にみる豊作となりました。一方、収穫期に向けた夏場の日照不足と夜温の高止まりもあり、目標とする糖度・成熟度に届かず、わりと反省の残るシーズンとして幕を閉じました。
    今期は、過去2ヶ年の自家醸造経験を踏まえ、初めて地下蔵の「床暖房」を全く使わずにスタート、自然な「低温発酵」仕込をテーマに行いました。蔵付き酵母が確り定着したせいか発酵に全く問題はなく、むしろスムーズだった印象。4アイテムに増えた2020この産地をより一層感じ、お楽しみ頂く一助になれば幸いです

    ● 2020シリーズ共通

    2020の4アイテムは全てアルコール分が11~12%。特筆すべきは、平均13%とややリッチな2019と比べた場合、かなりライトな印象となっていること。軽やかだった2015及び2017と近いイメージ。造りにおいては澱をこれまで以上に多く残すなど、味わいの深みに繋がるイメージのもと、自然な「低温発酵」をテーマにじっくりと仕込みました。余韻がやや短かめなものの、今回は新たに新樽熟成品をステンレスタンク熟成品にブレンドしたこともあり、軽やかなわりには、苦味、複雑さ、バランスのとれた辛口白ワインに仕上がりました。可能な限りの亜硫酸添加量の低減に向けた自家取組を継続中で2020は20ppm添加(参考:2018≒40ppm/2019≒30ppm)。試飲時点では新樽感がやや強く固く閉じ気味ですので、纏まりと深みを引き出すためにも、最低でも1年、出来れば3年ほど熟成させると大きく変化して来ると予想します。抜栓3日目が好印象。提供温度はやや高め。大きめのグラスでゆっくり温度を上げながら、その変化を楽しみつつ、繊細な香りと味わいを存分に引き出して頂けたら幸いです。ペアリングは、帆立貝、海老、牡蠣などの海鮮をはじめ、多様な食材と出汁の優しい味わいが、複雑かつ重層的に広がる料理、鍋もの、茶碗蒸し、多少なりとも酸をまとった料理、出汁と酢の効いた甘さ控えめの酢飯等がお薦め(※参考:旨味が強めで鮮度の高い生牡蠣にはリンゴ酢が抜群の相性)。守備範囲が広く、日本料理の「八寸」のような、季節や地域性の光る趣向が凝らされた逸品の数々にも寄り添ってくれると期待されます。(1月5日時点)